大峯奥駈道は、霊場「吉野・大峯」と「熊野三山」を南北に結ぶ修験者の修行の道で、
吉野山から熊野本宮大社まで約80kmの道のりがあります。
その中でも上北山村地内約20kmの間の大峯奥駈道は、
標高1,500m~2,000m級の高地となり大峰山脈の中で最も険しい参詣道ですが、
その古道はブナ、トウヒ林等の原生林をはじめ、
シロヤシオ、シャクナゲ、オオヤマレンゲなど花木咲く豊かな自然道が昔と変わらずに保たれています。
また、峯中最も厳しい修行が行われた雪中参籠の行場「笙ノ窟」へは、
登山道が整備され、一般の方でも比較的安全に訪れる事ができるようになりました。